総合福袋 ●江戸一枚刷●奈良名所絵図 奈良中心部 絵図屋庄八板 江戸後期刊 その他

ならめいしよゑづ［奈良名所絵図］\r【判型】290×435粍。\r【作者】不明。\r【年代等】江戸後期刊。［奈良］絵図屋（ゑづ屋）庄八板。\r【備考】分類「一枚刷・一枚物036」。『ならめいしよゑづ［奈良名所絵図］』は、江戸時代の奈良の中心部の名所旧跡を画いた名所図である。白石克「『ならめいしょえづ（奈良名所絵図）』を読む」（『帝京史学』21号、2006年）によれば、江戸時代板のみで9版（いずれも奈良・絵図屋庄八板）あり、いずれが初版か確定できていないが、明和6年から安永3年の間の初刊と考えられる。全てかぶせ彫りで再版されているため、図柄や収録事項は基本的に同じである。左下方の罫外に刊記「なら大仏えづ屋庄八はん」とあるように、板元の絵図屋（井筒屋）庄八は、大仏西門前にあった。奈良名所とは言っても、現代人が考える奈良の名所とはかなりズレもあり、本絵図は、西は興福寺、北は奈良坂の般若寺、東は春日神社や若草山、南は元興寺五重塔までに限られ、現代の奈良観光地図と比べて余りにも狭く、奈良名所として不可欠な西大寺、薬師寺、唐招提寺、新薬師寺などが含まれない。また、『南都名所絵図』（寛文6年・［奈良］尾崎三右衛門板）や、その修印図である『南都名所絵図』（宝永6年修印・［奈良］山村板、『和州南都之図』（安永7年・［大阪］渋川清右衛門板）、『和州奈良之図』（天保15年・［奈良］絵図屋庄八板）、『和州奈良之図』（元治元年・［奈良］絵図屋庄八板）』と比べると、本絵図は興福寺や東大寺を中心に描かれた奈良町の観光絵図であることが分かる。\r★状態概ね良好。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、江戸期板が、6,720円～25,000円】。

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